注文住宅の知って得するⅡ

どうしてもダメなら勇気を持って断る
この注文住宅の会社は信頼しているし基本プランも気に入ったけれど、担当の営業マンがどうしてもイヤだということがあるかもしれません。そういうときにはその上司や営業所長に掛け合うこともできますが、基本的に建築会社は担当営業マンを変更しません。なぜなら個人の営業成績に関わることですから、その会社が歩合営業であれば営業マンの収入に直に響くからです。
とはいえ担当の営業マンは、半年がかりで2人3脚で住まいを作り上げるパートナーです。その大切なパートナーがどうしても受入れがたい人物で、しかも会社が担当を変えてくれないのであれば、その会社は断ることも選択肢のひとつです。これは、勇気です。


営業の対応だけで会社を決めない
営業マンは注文住宅の建築会社のいわば顔のような存在ですが、営業マンの対応がいいというだけで安心してしまうのは危険です。確かに初回訪問から竣工・引渡しまでの期間の直接の窓口は担当営業ですが、設計部門や工事部門との交流がなければ理想の住まいは実現しません。プランの打ち合わせでは設計者が同行しますので、積極的に意見交換をすべきですし、着工前には現場監督が同行して挨拶をするものです。そういった際に設計者や現場監督ともよく話し合い、お互いに理解しあい、信頼関係を築いておきましょう。


極端に見積りが安い会社は疑う
安い見積りの裏には、こんな仕掛けが考えられます。
①あとから追加開発工事費を請求する
②他社では見積りに入っているものが別途工事契約扱いになっている
③目につかない材料に粗悪品を使用する
あとになって後悔しないよう、契約内容は綿密に確認・検討しましょう。とはいうものの一個人が約款、契約書に目を通してすべてを把握するのは難しいものです。そこで気になる場合は、他の会社の営業マンに相談するとか、建築関係に詳しい法律家に目を通してもらって、不備はなさそうか、内容に不利な点がなそうか確認してもらうとよいと思います。目先のウン万円より家全体にかかるコストの方がさらに高いですし、何十年も不満のまま暮らすのは精神衛生上もよくないでしょう。
どうもしっくりこない、何か不安だと感じながら打ち合わせを続けても、理想の住まいは手に入りませんし、そのままずるずるのばすとトラブルの原因になります。


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